『決死圏SOS宇宙船』(原題: DOPPELGANGER、米題: JOURNEY TO THE FAR SIDE OF THE SUN)は、1969年にイギリスでジェリー・アンダーソンが作った特撮映画であり、それまでスーパーマリオネーションを用いていたアンダーソンが、初めて人間の俳優を使った(これをライブアクションと呼ぶ)作品である。日本では劇場公開されずTVで放映された。
太陽系内、地球の周回軌道上に、太陽を挟んで点対象位置の位置に惑星が存在する事が判明した。調査のためロス大佐は宇宙ロケットで発進したが、目的の惑星に着陸する寸前に墜落して負傷、意識を失う。程なく意識を取り戻した時、自分は地球にいて、上司や妻に何故地球に戻って来たのかを問われる始末。しかしどこかが発進前と違う…ロス大佐は文字を見た途端、異変に気付く。
作品史 [編集]
ストーリーについての評価は余り高くないが、冒頭にスパイ物の要素が入るのは、これまでの作風から見てもアンダーソン作品らしいと言われる。特撮はさすがアンダーソンと言われるだけあり、ロケットの打上げシーンは同時期の特撮映画作品の中では最高の出来を誇る。
また、エド・ビショップ(後に『謎の円盤UFO』でストレイカー司令官を演じる)をはじめ「UFO」出演者の多くが端役で出演している他、ミニチェアや衣装、車両等も「UFO」に引き継がれたものが多く、さながら「UFO」のパイロット作品であるかの印象も強い。
なお、この「微妙に異なるもう一つの地球は、太陽を挟んで点対象位置にある為、通常は見えない」という基本設定は反地球と呼ばれるもので、SFでは古典的なアイデアの一つである。
原題はドイツ語の Doppelgänger で、日本でもドッペルゲンガーとして知られるものであり、作品内容を暗示している。
キャスト [編集]
グレン・ロス大佐:ロイ・シネス(声:露口茂)
ジョン・ケーン博士:イアン・ヘンドリー(声:家弓家正)
ジェイソン・ウェッブ司令官:パトリック・ワイマーク(声:富田耕生)
シャロン・ロス:リン・ローリングズ(声:小谷野美智子)
リザ・ハートマン:ロニー・フォン・フリーデル(声:渋沢詩子)
ハスラー博士:ハーバート・ロム(声:西田昭市)
スタッフ [編集]
原案・制作:ジェリー・アンダーソン、シルヴィア・アンダーソン
脚本:ジェリー・アンダーソン、シルヴィア・アンダーソン、ドナルド・ジェームズ
監督:ロバート・パリッシュ
撮影:ジョン・リード
音楽:バリー・グレイ
視覚効果:デレク・メディングス
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